1つのマシンであらゆる材料に対応

S600D


1台3役を実現したモジュール式3Dプリンタ

近年の3Dプリンタの普及とともに様々な造形方式が開発され、それにともない、特性や特徴が異なる数多くの材料が登場しています。しかし、3Dプリンタは造形方式が異なる材料は使用できないため、活用できる材料はある程度限られてしまいます。
Lynxter S600Dはそんな3Dプリンタの常識を覆す「モジュール方式」のプリンタです。造形したい材料に合わせてプリントヘッドを交換することで、使用可能な材料の制限を取り払うことができます。1つのマシンで3つの造形方式に対応できるこれまでにない新たな一台です。


3つの造形方式と6つのプリントヘッド

Lynxter S600Dはプリントヘッドをユニット化することで、初めての方でも数分で交換できるユーザフレンドリな設計になっています。
簡単に交換できるからこそ、モジュール式を最大限に活かした3Dプリンタの活用が実現できます。

012種類のヘッドで数多くの液体材料に対応

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LAM方式で使用可能なプリントヘッドは2種類用意されています。2液性の樹脂が使用できるデュアルシリンジを搭載したLIQ 21。1液性の材料が使用できるLIQ 11です。1液性だけでなく2液性の材料にまで対応可能なことで、数多くの液体材料に対応します。

02材料・用途で選択できる3つのFDM用ヘッド

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FDM用のプリントヘッドは3種類が用意されています。PLAやABSといった汎用樹脂が使用できるFIL 11、TPUなどの軟質材料やPC、PETGなどのエンプラの活用も可能なFIL 21。3種類の材料を同時に使用できるFIL 33。
この充実したプリントヘッドのラインアップによってFDM方式3Dプリンタとして活用も可能です。

03粘度が高いペースト材用プリントヘッド

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シリコーンなどの液体材料よりもさらに粘度のあるセラミックや粘土といったペースト材料を使った造形専用のプリントヘッドです。
LIQのプリントヘッドより高出力のポンプを搭載したことで、粘度が高い材料も安定して吐出することができます。
一般的な3Dプリンタでは使用できない特殊な材料もLynxter S600Dなら活用することができます。


優れた本体設計によって実現したヘッドの切り替え

Lynxter S600Dは本体としてデルタ式の3Dプリンタを採用しています。プリントヘッドの位置を自由に調整することができるため、交換時にプリントヘッドへのアクセス性が格段に向上します。ヘッド交換時の作業者の負担を減らし、スムーズかつ簡単に切り替えることができます。


優れた機構と充実した装備の数々

液体材料の正確な計量・吐出を可能にした機構

LIQ(液体材料)専用プリントヘッドの材料の吐出に使用されるポンプは、エンドレスピストン方式を採用しています。ロータ部がステータ内部で回転することで往復運動が行われ、ポンプ室に充填された液体を無脈動で連続して定量吐出することができます。
この優れたポンプによって2液材料を正確な配分で吐出します。
また、吐出だけでなく、ロータを逆回転させる吸い戻し(サックバック)機能により、ノズル先端の液だれを防止します。

特殊な専用ノズルによる均一な混合

優れたポンプによって吐出された2種の材料を正確に混合させるスタティックミキサ付きノズルを採用しています。
スタティックミキサは、駆動部がない静止型混合器であり、吐出された材料がミキサー内に送られると管の中に施されたエレメントと呼ばれる構造による分割・転換・反転の作用で流体を効果的に混合します。この仕組みによって2液材料の均一な混合を実現し、3Dプリンタとして活用できるまでに昇華させました。

汎用材料に対応したFIL11ヘッド

FIL11ヘッドは、最大450℃までノズルを昇温することができるノズルを搭載しており、さらに冷却には水冷式を採用しています。PCやPETGなどのエンジニアリングプラスチックの造形可能です。材料を送りだすエクストルーダが本体側に設置されたボーデン式を採用したことで、プリントヘッドの軽量化を実現。これによりデルタ式の優れた駆動性との相性がよく、高速造形に対応できるプリントヘッドです。

特殊な材料を活用できるFIL 21ヘッド

FIL21ヘッドは、エクストルーダをプリントヘッド内部にも搭載し、ダイレクト+ボーデンのハイブリッド方式のプリントヘッドです。二つのエクストルーダが連動して稼働することで、TPUなどの柔軟性のある材料や、材料硬度の影響で割れやすい材料などを安定して送り出すことができます。

材料交換が不要のFIL33ヘッド

FIL33プリントヘッドは同時に3種類の材料が使用できる機構になっており、3つのフィラメントを使用した造形が可能です。
また、3つの材料をすべて同じものをセットし、材料交換が必要なタイミングで自動でノズルを切り替えて造形することもできます。

摩耗性のあるペースト材料に対応

PAS11で使用するディスペンサはダイヤモンドコーティングされたロータと耐摩耗性に優れたエラストマ性のステータによって構成されています。
これにより、セラミックや粘土といった内部を摩耗させてしまうペースト材料でも、気にすることなく安心して活用できます。

Lynxter S600D

機械仕様 S600D
造形方式 液体積層方式(LAW方式)
最大プリントサイズ φ390×600mm
ツールヘッド モジュール式シングルヘッド
ノズル径 LIQ 0.2~1.6 | FDM 0.4/0.6/0.8 | PAS 0.69~1.04
位置決め分解能 12.5μm
最大造形速度 X,Y:500mm/s , Z:40mm/s
対応ヘッド LIQ 11/21 |FIL 11/21/33 | PAS 11
庫内最高温度 80℃
テーブル温度 180℃
使用可能材料 各種フィラメント(1.75mm)
シリコーン(5,10,25,40,50 ShA)
ペースト(セラミック etc)
本体サイズ 913×851×1644mm
本体重量 230kg
使用電源 230V AC 16A
データ転送 イーサネット
スライスソフト Simplify3D

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