卓上射出成形機

M2-I


卓上で完結できる射出成形

本体は1230×530×535mmのコンパクトサイズで、デスクトップ上に設置することができます。
型締ユニット・射出ユニット・コントローラから構成される、本格的な射出成形機構を備えています。サーボモータによる電動式で型開閉や型締め、射出、エジェクトといった一連の成形動作を制御します。作成された成形品は、エジェクトピンで自動で押し出され、本体前面の排出口より1か所に集約されます。

卓上サイズに集約されたこだわり機構
よりパワフルに、より正確に、より安全に!多様な成形を可能にします

小型ながら最大150kNの型締力

型締めユニットは、電動制御の直圧式機構を採用しています。1.8kwのサーボモータパワーを駆動力とした、プーリとベルトのトルクアップにより、最大150kNの型締力を発揮します。送り駆動にはΦ50mmのボールねじ、金型をセットするプラテンには、硬化アルミニウム合金を使用し高い型締力に対応するための剛性を備えています。直圧式により、ボールねじからの推進力がプラテン中心から金型全面へ均一に伝わり、安定した型締めを行うことが可能です。

ミリ単位のプラテン位置管理

型をセットする可動プラテンの位置は付属の光ファイバセンサでリアルタイムに管理されます。型の開閉や型締めの動作制御を正確に行うことが可能です。
成形品を離型するためのエジェクタ動作では、ミリ単位でそのストロークを調整することが可能です。そのため成形品に合わせた最適な距離を割り出して成形サイクルの短縮を行うことも可能です。


可動側プラテンの移動速度切替

型閉め方向の可動側プラテンの移動速度を設定できます。
設定項目:プラテン移動距離/スピード(2パターン)

突き出し量の調整

エジェクタピンの突き出し量を設定できます。
設定項目:突き出し量/回数


3ステージのシリンダ温度設定

射出ユニットはスクリュ式です。ホッパに投入した材料を溶かしながら金型まで運ぶシリンダ内の温度は、3か所に設置されたヒータと温度センサで個別に管理しています。供給部(後部)・圧縮部(中間部)・計量部(先端部)の設定が可能、ノズル先端に向けて段階的に温度を上げていくことで、溶融、混練、計量、射出の工程を完結します。

成形品質を向上させる3段階注入

ワンショットあたりの材料の注入速度と圧力は、3段階に分けて設定することができます。射出プロセスを細かく制御することで、製品の複雑な形状や厚みの違いなどにも対応した均等な充填を行い、滑らかで均一な表面品質を追求することができます。

寸法精度を追求できる保圧設定

射出工程の最終段階である保圧は、すでに充填された材料が冷えて収縮することを加味し、圧力をかけながら材料を補填します。圧力や時間を細かく設定できるため、ひけやバリなどの成形不良を回避しながら、製品寸法の精度を高め、再現性を追求することができます。

様々な材料に対応

最大加熱温度は300℃、汎用プラスチック~汎用エンプラまでの成形が可能です。
市販されているABSやPP、POMやPAなどのペレットを自由に選択することができます。

自動モードで小ロット生産が可能

自動モードではエンドパーツの小ロット生産を行うことが可能です。
画像のようなキャップオープナー(70mm×40mm・約3.65g・一個取り)の成形のケースでは、一回あたりの射出サイクルタイムは約50秒。この場合1時間で70個程度の成形が可能です。付属のホッパ容量は2000gで、1回の材料投入でまとまった成形を行うことができます。

設定と状況がわかりやすいタッチパネル

7インチのタッチパネルはシンプルな構成で簡単に操作できます。成形の流れに沿ったプロセス毎に一つの画面上で成形条件を設定でき、ホーム画面では加温状況や連続成形の進行状況などの現在の実行ステータスを一目で確認することが可能です。他にも、マニュアル動作画面や基本設定画面、射出圧力曲線表示画面、アラーム画面とタブ分けされています。

作成した成形条件は保存・利用できる

実際に行った成形の条件は、ファイル名をつけて最大25件まで保存できます。
試作や新材料へのチャレンジなど、テスト成形時に様々なパラメータを残し応用していくことも可能です。リピート成形の際もタッチパネルから簡単に成形条件を呼び出せるので便利です。


3Dプリント型でより自由な成形を

3Dプリントモデルを型として利用すれば、デザイン・設計したデータからすぐに試作品を作成してみることが可能です。金属製の型とは異なり、制作コストやリードタイムを大幅に削減することができます。
また、軽微な修正や設計変更もしやすく、小ロットでの生産にも向いています。

入れ子式の成形型で柔軟な製品づくり

ベースの金型に、製品を形作る部分の型を組み込む入れ子式の金型であれば、入れ子部分のみを3Dプリントし、入れ替えることで、様々な形状の成形を行うことができます。
土台が金属のため、強度を保ちながらもフレキシブルな成形を行うことが可能です。

Moiron M2-I 仕様

Moiron M2-I
射出最大加熱温度300℃
加熱精度±0.5℃
加熱部4ステージ(シリンダー部:3 + 金型部:1)
スクリュ径Φ20mm
最大射出質量20cc
最大射出圧60Mpa
最大保圧30Mpa
射出速度80mm/秒
射出率5㎤/秒
スクリュ回転速度300min⁻¹
スクリュトルク12N・m
型締型締力150KN(tf)
タイバ間隔(H×V)126×126㎜
プラテン寸法200×200mm
最大金型サイズ200×130mm
プラテン速度130mm/秒
デーライト245mm
最小金型厚70mm
クランプ方式直圧式
エジェクタ力10kN
エジェクタストローク30mm*
共通本体サイズ1230×530×535mm
本体重量120kg
コントロールパネル7インチタッチスクリーン
電源単相220V
定格電力2kw
モータータイプフルサーボモータ
対応材料PP/PE/HDPE/ABS/PLA/PA/COC
通常動作環境10~60℃、湿度75%以下
保存可能ファイル数25個
ホッパー容量2000g

*エジェクタロッドの付替えにより、0.1mm~70mmの範囲でストローク調整が可能です。

カタログ

本格的な射出機構で小型成形ができる

Moiron M2-I

卓上射出成形機

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関連資料

Moiron M2-I

コンパクトながら150kNを誇る型締システム

卓上射出成形機「Moiron M2-I」は、最大150kNの型締力を発揮します。頑丈な構造とサーボ駆動による推進力によるパワフルな型締めで、本格的な射出成形を行うことが可能です。



【こんな人におすすめ】
 ・小型成形を小ロットで行いたい
 ・最終製品により近い試作品で検討したい
 ・金型コストを抑えて成形したい

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Moiron M2-I

コンパクトな筐体で本格的な射出能力

「Moiron M2-I」はデスクトップサイズで本格的な射出成形ができる卓上射出成形機です。卓上タイプでありながらモータ駆動によるパワフルな射出と、細やかな設定・制御で本格的な射出コントロールが可能です。


【こんな人におすすめ】
 ・小型成形を小ロットで行いたい
 ・最終製品により近い試作品で検討したい
 ・金型コストを抑えて成形したい

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