座学での学びをすぐに「実戦」に移せるデジタルモノづくり環境を実現

次世代の技術者育成において、CAM を駆使したデジタルものづくりの習得は不可欠です。
一方で、工作機械の実習については、導入コストやスペースなど様々な理由から、どうしても座学や画面内での学習が中心になりがちなのが現状ではないでしょうか。機材数にも限りがあるため、学生一人ひとりが十分に機械を動かす時間を確保するのは、なかなか難しい側面があるかと思います。
卓上CNC「Cubiko」は、こうした環境において実機演習をより身近にするためのツールです。PC のすぐ隣に実機を配置し、作成したデータをその場ですぐに形にできる環境は、学生の理解度を飛躍的に高め、画面の中だけでは得られない「モノづくりの手応え」を教育現場へもたらします。
デジタルをその場で形に。Fusion対応アカデミックパッケージ
機材の導入から日々の授業運営まで、 教育現場の負担を最小限に抑えるためのオールインワン仕様です。
優れたシミュレーション環境があっても、いざ実習を始めるとなれば「機材の選定」「ソフトの設定」「学生への指導法」など、教育現場には多くのハードルが立ちはだかります。
本パッケージは、こうした導入・運用の負担を最小限に抑え、先生方が本来の「指導」に集中するためのオールインワン仕様です。
届いたその日から迷わず授業を開始できるよう、Fusion専用のポストプロセッサ完備はもちろん、実機を用いた2日間の対面トレーニングを標準セットにしました。
単なる機材の設置に留まらず、年間を通じた技術サポートにより、学生の試行錯誤を止めることのない安定した教育環境を支えます。
Cubiko アカデミックパッケージ
パッケージ内容
※輸送費、移動費・出張費、消耗品費等は別途必要となります。
複数台導入時における講習費用の最適化
一斉授業やグループ演習のために複数台を同時導入される場合、導入コストを抑え、より多くの機材を揃えていただくための体系をご用意しています。
同一校内での同時導入に限り、2 台目以降の導入講習費用は発生いたしません。
予算を効率的に「実機の台数」へ充当できるため、学生の待ち時間を物理的に解消し、一人ひとりが主役となって機材を動かす「演習密度」の高い教育環境を構築いただけます。
実践習得カリキュラム
本パッケージの講習は、先生が受講された内容をそのまま学生向けの演習カリキュラムとして展開できるよう、
実務に即した構成となっています。
基礎・安全講習
本格的な加工実習に入る前に、まずは座学を中心にCNC切削の仕組みと安全な運用ルールを学びます。卓上機である『Cubiko』の特性を理解し、学生への指導や日常的な管理をスムーズに行うための土台を築くことがこのセクションの目的です。
- CNC切削の基礎:エンドミルが回転して材料を削り出す仕組みと全体フローの把握いただきます。
- 実機各部の役割:本体構造と加工の基準となる座標軸(X・Y・Z)の考え方をご説明します。
- セットアップ:電源投入から制御ソフトの起動、「原点復帰」までの手順をご説明します。
- 安全管理:保護メガネ着用や非常停止の判断基準など、実習での事故防止ルール等を共有します。
Fusion : CAM講習 | 基本設定と2D加工
CNCを搭載したミーリングマシンに共通する基本事項を習得することで、将来的にさまざまな加工機へ対応できる基礎力を養います。設計データを「動く命令(Gコード)」へ変換するプロセスの本質を理解します。
- セットアップと座標系の定義:ワーク(材料)サイズを設定し、実機の原点とデータの原点を一致させる「ワーク座標系(WCS)」の概念を理解します。
- 工具ライブラリの構築と管理:使用するエンドミルの材質、刃径、刃数を正しく登録し、加工シミュレーションの精度を高めます。
- カタログ値に基づく切削条件の算出:工具メーカーの推奨値を確認し、マシンの剛性や主軸回転数を考慮した「実戦的な送り速度と回転数」を計算・入力します
- 2D加工パスの作成と最適化:
○2D負荷制御(アダプティブ) : 刃物全体を使い、一定の負荷で効率よく荒削りを行う手法を学びます。
○進入・退出のコントロール: 素材への垂直な突っ込み負荷を避けるため、斜め進入(ランプ)などのアプローチ設定を使い分けます。
Fusion : CAM講習 | 3D加工と干渉チェック
複雑な立体形状を削り出すための「3Dツールパス」の作成から、加工事故を防ぐ「シミュレーション検証」、そして実機へ渡すための「ポスト処理」までを習得し、CAM工程を完結させます。
- 3D形状加工の基礎:
○3D負荷制御(荒削り) : 効率よく余剰肉を除去し、仕上げ代(削り残し)を均一にするパスの作成。
○ 等高線・走査線(仕上げ) : 表面粗さを考慮したピッチ設定と、美しい曲面を出すための仕上げ加工を学びます。 - シミュレーションによる徹底検証:
○干渉・衝突の検出: ホルダーやシャンクが材料や治具に衝突しないか、ソフト上でエラーを確実に潰します。
○削り残しの可視化: 選択した刃物で細部まで削れているか、ストック(材料)の変化を最終確認します。 - ポスト処理(Gコードの書き出し):
○ポストプロセッサの選択: Cubiko専用のポスト(.cps)を選択し、特定のコントローラーが理解できる形式に変換。
○NCデータの生成と確認: 書き出されたGコードを確認し、Gコードプログラムの基礎を学びます
Cubikoの操作説明
Fusionで作成したデータを『Cubiko』で実行するための、物理的な準備とソフト操作を学びます 。安全なセッティングと正確な原点出しの手順を習得することが目的です。
- 材料の固定と工具の装着:加工中に材料が動かないようテーブルへ固定し、エンドミルを主軸へ正しく装着する手順を確認します。
- 工具長計測と原点設定:材料の表面を基準として刃物の長さを計測し、加工を開始する正確なスタート位置(原点)を機械に認識させます。
- 通信ソフトの操作方法:PCからデータを転送するための制御ソフトの使い方や、加工開始前の最終チェック項目を学びます。
- 動作中の安全管理と禁止事項:回転部への接触禁止や非常停止の判断基準など、実習を安全に進めるためのルールを再確認します。
実加工
これまでの工程の集大成として、実際に『Cubiko』を動かして設計データを形にします 。加工時間の感覚や、仕上がりの精度を実体験を通じて確認します。
- 加工の開始とモニタリング:実加工を開始し、設計通りに削れているか、動作に異常がないかを慎重に確認します 。
- 加工中のCAD/CAM深掘り学習:加工完了までの待ち時間を活用し、設計やツールパス設定の工夫、応用的な機能についての解説を行います。
- 完成品の取り出しと仕上げ:加工終了後に材料を取り外し、バリ取りなどの仕上げを行って、設計データとの整合性をチェックします。
- 質疑応答とトラブル事例の共有:実際の加工を通して生じた疑問点や、初心者が陥りやすい失敗例とその対策についてまとめを行います。
指導の「確実性」を支える教材活用
講習で作成した成果物や設定シートは、そのまま授業の「お手本」や「配布資料」として活用いただけます。
事前に一連の工程を体験しておくことで、学生が躓きやすいポイントをあらかじめ把握でき、自信を持って実習運営にあたることが可能になります。

卓上CNC「Cubiko」の主要機能
自動工具長補正
高精度なプローブにより、刃物の長さを自動で測定・補正。手動での原点合わせによるミスを防ぎ、誰でも正確な加工準備が可能です。

自動レベリング
加工テーブルのわずかな傾きを自動で検知し、リアルタイムに補正。常に均一な深さでの切削を実現し、加工精度の安定を支えます。

フルカバー構造
本体を完全に覆うカバーにより、切粉の飛散やクーラントの漏れをシャットアウト。教室や研究室を汚さず、クリーンな環境で運用できます。

インターロック機能
ドア開放時に加工を自動停止する安全装置を搭載。回転部への不意な接触を物理的に防ぎ、学生の安全を最優先に確保します。

柔軟なモジュール
スピンドルだけでなく、レーザー刻印など用途に合わせたモジュール交換が可能。1台で多角的な試作・研究をサポートします。

豊富な対応材料
樹脂、木材、ケミカルウッドから、アルミや真鍮といった非鉄金属まで幅広く対応。自由な発想を妨げない豊かな表現力を提供します。

製品仕様
| 卓上CNC「Cubiko(キュビコ)」 | ||
|---|---|---|
| スピンドル | ツールチャック形式 | ER-11コレット |
| 回転数 | 最大 10,000min⁻¹) | |
| モータ出力 | 120W | |
| 加工範囲 | 145(X)×110(Y)×40(Z)mm | |
| 駆動方式 | ステッピングモータ | |
| 最大送り速度 | 2,000mm/min | |
| 電源部 | 電源 | AC100V |
| 消費電力 | 120W | |
| 本体 | サイズ | 300×330×317mm |
| 重量 | 約12kg | |
| オプションアクセサリ | レーザーモジュール・集塵用モジュール・高回転仕様スピンドル | |






