1m角のモデルを驚きのスピードで造形
高速造形で大型3Dプリンタの活用の幅がさらに広がる
『CreatBot D1000 HS』は、シリーズ最大となる1m角の造形エリアを実現した大型3Dプリンタです。
このプリンタは、大型造形と高速造形の両方に対応しており、大型サンプルをこれまでにない短時間での造形を実現しています。
また、造形が難しくなる大型モデルを安定して造形するための優れた温度管理機能や装備を多数搭載しています。
これらにより、製造業や建築、医療、アートなどの幅広い分野でより気軽に活用していただけます。
最大500mm/sの高速造形を実現
D1000 HSは高速造形を実現する優れたファームウェアと高流量プリントヘッド・優れた駆動部によって高速造形に対応しています。
1m角の大型造形では完成までに数週間以上かかることも珍しくありませんでしたが、D1000 HSは前機種の最大約5倍という速度で造形でき、より効率的に大型3Dプリンタを運用していただけます。
高速演算に対応したKlipperファームウェアを採用
CreatBotシリーズでは、3Dプリンタのファームウェアとして最も採用されている「Marlin」を使用していますが、HS(high speed)仕様のモデルでは新たに「Kipper」を採用。
汎用コンピュータとマイコンによって演算させることで、複雑な計算を行い、3D プリンタのメインボードが行うコマンド処理を支援することにより、最大500mm/sという圧倒的な造形速度でプリント出来るようになります。
高速造形時でも高品質なプリント
機械を動かすと必然的に振動は生まれます。この振動は造形速度を上げるほど強くなり、モデル表面の品質低下の要因となることがあります。
D1000 HSは、そんな高速移動時の振動を打ち消すために、剛性に優れた板金一体のマシン筐体を採用しています。
また、klipperの機能として搭載されている「Input Shaping」によって、稼働時に発生した振動を測定し、逆位相の制御を行うことでその振動を打ち消すようにします。
これらによって高速造形時でも優れた表面品質を実現できます。
高速造形に必要不可欠な高流量プリントヘッド
D1000 HSでは、ノズルの昇温に最大●Wの大型高出力ヒータとロングヒートブロックを採用しています。500mm/sという高速移動に適応するためには、高速移動に合わせて材料も素早く溶融し、吐出する必要があります。長いヒートブロックによってメルトゾーンを長くすることで、フィラメントを溶かすことができる量が増えるため、高速造形時も、安定した供給を可能にします。
安定した吐出を実現する冷却機構
D1000 HSでは、ノズルからの熱を放熱するヒートシンクと冷却ファンも高速造形仕様を採用。
ノズルから発させる熱がエクストルーダ部分に伝わると、材料が経路途中で軟化してしまい吐出できなくなります。
そのため、D1000 HSでは放熱性に優れたHS仕様専用のアルミ製ヒートシンクと高出力の冷却ファンを搭載することで、冷却効率を向上。
これにより、常に安定して材料を供給し続けることができます。
高速造形に対応する優れた駆動部
D1000HSは、プリントヘッドの案内にリニアガイドレールを搭載し、さらに駆動軸のすべてにエンコーダ付きのステッピングモータを採用しています。これらの優れた駆動部品の組み合わせによって、滑らかな動きを実現し、高速造形時もガタつくことなく造形でき、高い位置決め精度を実現します。
安定した造形を実現する充実装備
大型モデルを安定して造形するためには、適切な温度管理が重要です。長時間に及ぶ造形のため昼夜の温度差や空調の有無など周囲の温度変化を強く受けやすくなります。
D1000 HSでは、庫内の温度を徹底して管理することで造形中、常に一定の温度下で造形できるため長時間の大型造形を安定して行うことができます。
最大100℃の高温ビルドテーブル
D1000 HSの造形テーブルは最大100℃まで昇温することができるため、大型になるほど影響を受けやすい熱収縮によるモデルの反りを抑制し、しっかりとテーブルに定着させることができます。
また、テーブルの材質・構造にもこだわり、アルミ製のマグネットテーブル+スチール製ビルドプレートを採用しています。そのため短時間で目的の温度まで昇温できる熱伝導性と優れた平坦性を実現しています。
モデルとの密着性をさらに高めるビルドプレート
スチール製のビルドプレート表面には細かな凹凸がつけられており、さらにPEIパウダによるコーティングが施されています。これによりモデルとの密着性がさらに高まり、造形時に最も重要な第一層目の定着性が向上します。
長時間の造形でも安心、徹底した庫内温度管理
「D1000 HS」は造形エリア内に庫内温度を制御するためのチャンバヒータを2基標準で搭載し、広い造形エリア内を最大60℃まで昇温することができます。
造形エリア内の温度を一定に保つことで、大型になるほど影響を受けやすい熱収縮によるモデルの変形を抑制します。
造形中のフィラメントの劣化を防止
フィラメントには吸湿性が高いものもあり、中には開封後数日で劣化してしまう材料もあります。
長時間造形が当たり前の大型3Dプリンタの場合、造形の途中で劣化が進んでしまい失敗の原因となってしまうこともあります。
D1000 HSではそんな吸湿への対策として材料庫内を最大70℃まで昇温できるヒータを搭載。造形中、常に庫内を乾燥させながら造形することで、フィラメントの劣化を起こすことなく一定の品質を維持できます。
3つの装備で長時間造形も安心
01材料切れでも安心のフィラメント検知機能
01
材料庫内にフィラメントの有無を検出する材料センサを搭載。材料がなくなると自動で造形を一時停止します。
材料交換後は再び同じ位置から再開できるため、作業者のいない夜間や休日などに材料がなくなってしまっても安心です。
02予期せぬ停電でも安心の復旧機能
02
悪天候や災害などによって予期せぬ停電が発生すると造形は停止してしまいます。そうなると材料はもちろん、それまでにかかった時間も水の泡になってしまいます。
しかし、「D1000 HS」はそんな事態が発生しても最終造形位置を自動で記録するため、普及後に再び同じ位置から再開することができます。
03庫内に搭載されたカメラで離れた場所でも安心
03
D1000 HSには、PCを使用することで離れた場所からでも造形を監視することができるカメラが標準で搭載されています。夜間や休日、別の建屋など本体から離れた場所にいても常にカメラで造形の様子を確認することができるため、わざわざ確認のために足を運ぶ必要はありません。
CreatBot D1000 HSスペック表
機械仕様 | D1000 HS |
---|---|
造形方式 | FDM方式(熱融解積層方式) |
最大プリントサイズ (XYZ) |
1000×1000×1000mm |
ノズル数 | 2 |
ノズル最高温度 | 420℃ |
ノズル径 | 0.3/0.4/0.6/0.8/1.0mm |
XY位置決め精度 | 0.011mm |
Z位置決め精度 | 0.0025mm |
最小積層ピッチ | 0.05mm |
テーブル最高温度 | 100℃ |
チャンバヒータ最高温度 | 60℃ |
フィラメント乾燥温度 | 0~70℃ |
推奨プリントスピード | 60mm/s |
最高プリントスピード | 120mm/s |
エンコーダ付き ステッピングモータ |
X/Y/Z |
オートレベリング | ○ |
エアフィルター | ○ |
非常停止機能 | ○ |
フィラメント径 | 1.75mm |
データ転送 | USB |
データ入力形式 | STL, OBJ, AMF, Gcode |
タッチスクリーン | 9.7インチ |
本体サイズ | 1830×1470×1960 mm |
本体重量 | 650kg |
使用電源 | 220-240V |
最大消費電力 | プリント:4000W チャンバ:4500W |
CreatBot D1000 メーターサイズの超大型モデルがプリントできる! 熱融解方式3Dプリンタ「CreatBot D1000」はエンコーダ付きステッピングモータによる位置制御と、それを反映する堅牢な機構によって1000m角のモデルでも安定造形することができます。 【こんな人におすすめ】
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