大型FFF方式3Dプリンタ

CreatBot D1000 Pro HS


現場の要望から生まれた、次世代モデル

CreatBot社の開発した大型FFF方式3Dプリンタ「F1000」は、1mクラスの造形領域を実現し、これまで必要だった分割や接着といった工程を削減し、大型モデル作成時の設計自由度と作業効率を大きく向上させました。
しかし、実際の導入現場ではさらなる期待が寄せられていました。大型であっても、長時間稼働でも不安なく運用したい、多様な材料を活用したい、もっと簡単に使えるようになれば――。
生産用途として本格的に活用される中で、求められる水準は一段と高まっていきました。
こうしたユーザーの声に応えるべく、同社は初代の「F1000」のリリース後も絶え間ないアップデートを続けてきました。「D1000」→「D1000 HS」へと、現場のフィードバックを反映した改良を重ね、その進化の最終形として辿り着いたのが、最新モデル「D1000 Pro HS」です。
本機は、造形品質を安定させるための装備・制御・温度設計を抜本的に見直し、長時間運用を支える信頼性を大幅に強化しました。これまでの知見のすべてを注ぎ込むことで、「大型造形の理想」を具現化し、より多くのユーザーニーズに応える一台へと昇華しました。

進化の核心は、安定 と 品質

大型造形の現場で磨かれ続けた知見のすべてを注ぎ込み、辿り着いたのが「D1000 Pro HS」です。
大型造形に真に求められるもの。それは、長時間にわたるプリントを確実に完遂させる「安定性」と、最終製品としての「品質」を高めること。
その実現のため、本機では筐体設計から搭載する機能・装備に至るまでをゼロベースで再構築しました。
研ぎ澄まされた信頼性が、大型3Dプリントを新たな水準へと導きます。

進化の核心01

造形安定性を支える4つの進化

① 独立した4つのモーターによるZ軸制御

大型でも“水平を保ち続ける”仕組み。
D1000 Pro HSは、Z軸を支える4つのモーターが個別に駆動し、ビルドプレートの水平度を最適化するシステムを搭載しました。これにより1mを超える広大なプリント面の物理的な歪みを排し、常に均一な積層条件を作り出します。この揺るぎないフラットな環境が、大型造形における安定性をさらに向上させます。

② 自動ギャップ調整

出力前調整を“自動化”し、安定品質の起点をつくる。
3D大型プリンターにおいて、ノズルとベッドの隙間(ギャップ)を適切に保つことは、造形成功のための重要な工程です。 D1000 Pro HSは、造形開始前のキャリブレーションを完全に自動化し、ノズルギャップの最適化をシステムが行います。
これにより、手動調整で発生しがちなヒューマンエラーを排除し、初層不良のリスクを大幅に低減しました。 誰が操作しても高い再現性で造形を開始できるため、大型一体造形の完遂率が向上します。

③1層目の定着を確実にするオートレベリング

造形中も精度を維持し、安定を継続させる。
大型のビルドプレートにおいては、手動調整のわずかな誤差や加熱による歪みといった物理的な要因で、表面に微細な高低差が生じることがあります。
D1000 Pro HSは、高精度な渦電流レベリングシステムでベッド表面を多点測定し、生成された高さマップに基づき、印刷中にノズルの高さ(Z軸)をリアルタイムで補正します。
この補正により、テーブルのどの位置においてもノズルとの距離を一定に保ち、1層目の定着性を劇的に安定させます。
さらに、非接触で高速に測定を行うため、旧機種よりもレベリングにかかる時間の大幅な短縮を実現できます。

④造形の安定性を高めるチャンバーヒーター

庫内温度環境を“徹底的に”制御し、大型造形の品質を守る。
D1000 Pro HSは、最大80℃まで加熱可能な高出力チャンバーヒーターを搭載。
さらに、フレーム内部に断熱材を新たに採用したことで、熱を逃がさず、庫内温度を極めて高いレベルで一定に保つ構造へと進化しました。
この徹底した温度管理により、一般的な材料からエンプラまで、あらゆる素材で「反り」や「クラック」を抑えた高品質な大型一体造形を実現します。

進化の核心02

仕上がりを変える。品質を引き上げる進化。

①冷却システムの最適化

外部吸気による確実な冷却が、造形品質とデバイスを守る。
吐出直後の樹脂をいかに素早く固めるかは造形品質を左右します。D1000 Pro HSの冷却システムは、冷却用の空気をチャンバー外部から取り込む構造を採用しました。
庫内の熱に影響されないフレッシュな外気を利用することで、FFF方式特有の課題である「熱ダレ」や自重による歪みを効果的に抑え、オーバーハングや鋭いエッジも狙い通りに成形します。
さらに、この外部吸気による冷却は、高温環境下でダメージを受けやすい温度センサーやモーターなどの精密部品を熱から保護する役割も兼ね備えています。デバイスの熱劣化や誤作動を防ぎ、パフォーマンスを一定に維持することで、何十時間にも及ぶ大型造形においても、最初から最後まで安定した出力を可能にしています。

ノズルシャッター機構

②物理的な遮断で、混じりけのない純粋な仕上がりを実現。
待機中のノズルから樹脂が垂れて造形物を汚す「にじみ」や「液垂れ」を、非稼働ノズルを瞬時に密閉する「自動シャッター機構」が物理的に防ぎます。不要な材料の混入をシャットアウトし、表面の美しさを維持します。
また、この機構は大量の材料を消費する大型造形において、稼働率を最大化する鍵となります。片方のフィラメントが尽きても、もう一方のノズルへ即座にリレーして造形を継続。夜間など立ち会いができない時間帯の材料切れによる停滞をゼロにし、数日に及ぶプリントを最短で完遂させます。長時間の運用を前提とする大型機にこそ、不可欠な機能です。

③ホットエンド・システムの刷新

③昇温性能と温度制御の精度が、造形の“質”を変える。
ホットエンドの構造を一新し、高精度センサーを統合した新開発のシステムが、造形品質を劇的に引き上げます。
大型造形特有の大量吐出時でも、新設計のヒーターブロックが熱を均一に保持し、材料を常に理想的な溶融状態で送り出し続けることで、高速でも途切れることなく、材料の吐出を確実に行います。

進化を支える、
揺るぎなき基本性能

進化とは、目に見える新機能だけではありません。
D1000 Pro HSが提示する新たな造形水準は、これまでの実績で磨き上げられた強固な基礎性能があってこそ実現しました。

01

安定駆動設計

長時間の造形でも、クオリティを維持し続ける。
大型機に求められるのは、瞬間的な精度ではなく、出力終了まで一切のブレがないことです 。高剛性を実現するモノコックフレーム構造と、リニアガイド・エンコーダ付きステッピングモータによる安定した移動を組み合わせた振動抑制設計により 、数日間に及ぶ連続稼働でも、初期の高い精度を維持したまま造形を完遂します。

高温ビルドテーブル

02

高温ビルドテーブル

大型の一体造形において、最大の失敗リスクは初層の剥離や反りです。
100℃に達する高温対応テーブルが吐出された材料とテーブルの温度差を減らし、反りを抑制することでテーブルに確実に定着させます。
さらに、プラットフォームにはマグネットシートを採用しており、巨大な造形物も無理なく取り外すことが可能です。

高温ビルドテーブル

03

フィラメント庫内ヒーター

ナイロン等の高機能材料は、造形時間が長くなるほど造形中に吸湿が進行し、気泡や層間不良の原因となります。
D1000 Pro HSは庫内ヒーターにより、材料を常に最適な乾燥状態で供給。
数日に及ぶプリントでも吸湿トラブルを徹底的に抑制し、最初から最後まで安定した品質を維持します。

フィラメント庫内ヒーター

安心の基本装備

FFF方式3Dプリンタの運用に不可欠な機能・装備も標準で搭載しています。

フィラメント検知センサー

材料庫内にフィラメントの有無を検出する材料センサを搭載。材料がなくなると自動で造形を一時停止し、交換後は再び同じ位置から再開できます。

停電復旧

悪天候や災害など、予期せぬ事態によって停電が発生しても最終造形位置を自動で記録し、普及後は再び同じ位置から再開できます。

インターロック

造形中に、扉の開閉を検知すると、直ちに造形を自動的に停止します。

監視カメラ

D1000 HSは、離れた場所からでもPCやスマートフォンを使用して、造形を監視することができます。

HEPAフィルタ

造形時の微粒子や特有の臭気を効果的に捕集する高性能HEPAフィルタを採用。


よくある質問

大型モデルを反らずに造形できるんですか?

形状や構造にもよりますが、最大100℃のヒートベッドや80℃のチャンバヒーターなどを活用することで、反りを抑制して造形していただけます。

推奨のフィラメント以外を使用しても大丈夫ですか?

推奨材料以外も、自由に素材をお選びいただけます。
また、標準で耐摩耗性の高いノズル(焼き入れ鋼等)を装備しているため、カーボンファイバーやグラスファイバー配合の研磨性の高いフィラメントも、ノズルの摩耗を気にせずそのままご使用いただけます。
付属の専用スライサーソフト(CreatWare)で、温度や速度などの各種パラメータを自由かつ細かく設定できるため、新しい素材でも最適な条件を追い込むことが可能です。

設置にあたって、どのような電源設備が必要ですか?

本機の使用には「単相200V」のコンセントが2口必要です。
そのため、導入前には電気工事業者様による200V電源の増設工事(2回路分)をお願いしております。

ノズル径は何種類ありますか?交換は可能ですか?

本機では、付属の.8mmのほかにオプションとして、0.3mm/0.4mm/0.6mm/1.0mmのノズルをご用意しております。
用途に合わせて交換可能です。交換作業も簡単に行える仕組みとなっております。

ネットに繋がないと動かせませんか?(機密保持上の懸念)

いいえ、オフラインでの運用が可能です。

USBメモリを使用してデータを直接やり取りできるため、社内規定でネットワーク接続が禁止されている環境でもご使用いただけます。

付属のソフト(スライサー)を使うPCの推奨スペックを教えてください。
  • OS: Windows 11 (64bit) / macOS 10.13 以降

  • CPU: Intel Core i3または同等

  • メモリ:  少なくとも4GB以上(8GB以上を推奨)

  • GPU: Windows : DirectX 11 対応 / Metal 対応 GPU
  • ストレージ: 500 MBの空き容量

CreatBot D1000 Pro HSスペック表

機械仕様 D1000 Pro HS
造形方式 FFF方式(フィラメント融解製法)
最大プリントサイズ
(XYZ)
1050×1050×1050mm
ノズル数 2
ノズル最高温度 420℃
ノズル径 0.3/0.4/0.6/0.8/1.0mm
XY位置決め精度 0.011mm
Z位置決め精度 0.0025mm
最小積層ピッチ 0.05mm
テーブル最高温度 100℃
チャンバヒータ最高温度 80℃
フィラメント乾燥温度 0~70℃
最高プリントスピード 300mm/s
オートレベリング
エアフィルター
非常停止機能
フィラメント径 1.75mm
データ転送 USB/WiFi/LAN
データ入力形式 STL, OBJ, STEP, AMF, Gcode
タッチスクリーン 10インチ
本体サイズ 1870×1430×1940 mm
本体重量 750kg
使用電源 単相220-240V
最大消費電力 プリント:5500W
チャンバ:6000W

お問い合わせ

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NEWS 2025.06.10 [マルスゴ]材料を素早く大量に吐出できる!「CreatBot D1000HS」のご紹介