大型高速造形3Dプリンタ

D600 Pro2 HS


大型造形をより速く、幅広い用途で活用を

CreatBot D600 Pro2 HSは、その圧倒的な造形スピードと大きさで、3Dプリンティングの限界を打ち破る一台です。高度な温度管理と強固な筐体設計を兼ね備え、大型モデルの造形を安定かつ迅速に実現。
建築から製造、アート、デザインまで、あらゆる分野でその力を発揮し、FDM方式3Dプリンタのさらなる活用を促進します。


造形時間を削減する高速造形装備

高速造形を実現するためには、ただ造形速度の設定を変えるだけでは実現できません。
高速に対応するファームウェア、プリントヘッドに加え、高速造形中でも安定した駆動を実現する駆動部。
これらの要素が揃うことで初めて高速造形が実現できます。

2つのボードで演算・制御を高速化

CreatBotD600 Pro2 HSでは、3Dプリンタ制御ソフトウェアとして「Klipper」を採用しています。
従来のプリンタはマイクロコントローラ(MCU)1つで演算・制御・駆動を行っていますが、負荷がかかるため、高速化には限界がありました。
しかし、「Klipper」では演算性能に優れたプロセッサボードを追加し、2つのボードによってマシンの演算・制御を行います。
これにより、最大300mm/sという造形速度でも造形を継続することができます。

安定した吐出を実現する高流量プリントヘッド

D600 Pro2 HSでは、最大80Wの大型高出力ヒーターと45mmのヒートブロックを搭載したプリントヘッドを採用しています。
大型のヒートブロックによってメルトゾーンを長くすることで、フィラメントの溶融量が増加し、高速造形時でも安定したフィラメント供給を可能にします。

高速造形時でも高品質なプリント

優れた剛性を持つ板金一体のオールスチール製のマシン筐体を採用しています。機械の動作による振動は避けられませんが、特に高速造形時には振動が増幅されることがあります。振動はモデルの表面品質に悪影響を及ぼすことがありますが、剛性に優れた筐体によって振動を抑え、安定した高精度な造形を実現します。

高速造形に対応する優れた駆動部

D600 Pro2 HSではプリントヘッドの移動にリニアガイドレールとエンコーダ内蔵のステッピングモータを採用しています。この優れた駆動システムにより、滑らかな動作が実現され、高速での造形時にも動きの乱れがなく、優れた位置決め精度を保ちながら、安定したプリントが可能です。

モデルの面品質を向上させる「Z magic box」

D600 Pro2には、CreatBot社の独自技術「Z magic box」がテーブルを支えるZ軸に組み込まれています。造形中に発生してしまう振動による影響は、造形するモデルの高さが高い程モデル表面に現れやすくなります。Z magic box機構はそんな造形中の振動を吸収することによって高さのあるモデルの表面のクオリティが向上します。


大型造形を安定させる充実装備

01熱収縮による変形を抑制するヒートベッド

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D600 Pro2 HSは最大100℃まで昇温することができるヒートベッド機能を搭載し、熱収縮によるモデルの反りを抑制し、しっかりとテーブルに定着させます。
また、テーブルの材質・構造にもこだわり、マグネットが埋め込まれたアルミ製テーブル+PEIパウダコーティングされたスチール製ビルドプレートを採用しています。これらによって短時間で目的の温度まで昇温できる優れた熱伝導性と平坦性を実現し、安定した第一層目の造形を可能にしました。

02庫内温度70℃まで昇温できるヒートチャンバ

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D600 Pro2 HSは庫内温度を最大70℃まで昇温できるチャンバヒータが搭載されています。
チャンバ内の温度はセンサによって管理されており、常に一定の温度を保って造形することができます。そのため、材料の熱収縮によっておこるモデルの反りを抑制できます。

03造形中の吸湿を防ぐ材料庫内ヒータ

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大型モデルの場合、造形時間が数日かかることは珍しくありません。吸湿性の高い材料は、開封直後から吸湿が始まり、数日放置するとフィラメントが劣化してしまうものもあります。
「D600 Pro2 HS」は材料庫内を乾燥させるためのヒータを搭載しており、材料庫内を最大70℃まで自由に昇温することができます。
造形時、常に材料庫内を乾燥させておくことができるため、吸湿しやすい材料でも劣化させることなく造形することができます。

04一層目の造形を安定させるオートレべリング

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D600 Pro2 HSはオートレベリング機能を搭載しています。テーブルから25点のZ高さを取得します。取得した点から平均を算出し、基準値として設定します。造形中は、測定した各点と基準値との差からテーブルとノズルの距離が常に一定となるようにZ軸を自動で調整します。
これによりFDM方式の3Dプリンタにおいて非常に重要な第一層目をしっかりとテーブルに密着させます。


様々な材料に対応可能なプリントヘッド

優れたノズル温度とヘッドの構造

D600 Pro2 HSのプリントヘッドはダイレクト式のエクストルーダを採用し、ノズル温度は最大420℃まで昇温可能です。PLAはもちろん、PAやPCといったエンプラ材料も活用できます。
また、プリントヘッドは昇降式になっており、造形中に使用しない側のノズルは造形位置よりも高い位置に退避するため、造形物への干渉がなくなり安定した造形が可能です。

耐摩耗ノズルを採用

D600 Pro2 HSではプリントノズルとして耐摩耗性に優れたマルテンサイト系ステンレス鋼製を採用しています。
カーボンやガラスなどのファイバ材が配合されたノズルを摩耗させてしまうおそれのある材料をご活用いただけます。


長時間造形も安心の3つの機能

CreatBotD600 Pro2 HSは、長時間の造形でもより安全かつストレスなく運用していただける機能が備わっています。
造形中の材料切れを検知し、造形を一時停止することができる材料センサ。不測の事態による停電の際も復旧後再び再開することができる停電時復旧機能。離れた場所にいてもスマートフォンアプリから造形を確認することができるカメラを搭載。これらによって、長時間の造形も気にすることなく行うことができます。

CreatBot D600 Pro2

機械仕様 D600 Pro2 HS
造形方式 FDM方式(熱融解積層方式)
最大プリントサイズ
(XYZ)
600×600×600mm
ノズル数 2
ノズル最高温度 260℃/420℃
ノズル径 0.3/0.4/0.6/0.8/1.0mm
XY位置決め精度 0.00508mm
Z位置決め精度 0.00125mm
最小積層ピッチ 0.05mm
テーブル最高温度 100℃
チャンバヒータ最高温度 70℃
フィラメント乾燥温度 0~70℃
推奨プリントスピード 80mm/s
最高プリントスピード 150mm/s
エンコーダ付き
ステッピングモータ
オートレベリング 25点
エアフィルター
非常停止機能
フィラメント径 1.75mm
データ転送 USB
データ入力形式 STL, OBJ, AMF, Gcode
タッチスクリーン 7インチ
本体サイズ 1080×920×1245 mm
本体重量 200kg
使用電源 200-240V
最大消費電力 5500W

※初期付属品にはφ0.4mm標準ノズルが5つとφ0.3/0.6/0.8/1.0mm標準ノズルが2つずつ、高温対応の耐摩耗ノズルφ0.4mmが1つ付属します。

カタログ

ユーザビリティに優れた大型3Dプリンタ

CreatBot D600 Pro2 HS

熱融解積層方式3Dプリンタ

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