大型ペレット造形をもっと身近に
ペレット方式による大型3Dプリントは、世界的に注目されている新たな造形方式のひとつです。ここ数年で大型機の開発が進み、産業用途や試作・デザインの現場で導入が広がりつつあります。
しかし、市場に流通する多くの機種は1mを超える造形サイズを持ち、価格や設置スペースの面から導入に踏み切れないケースも少なくありません。
CreatBot P800は、最大800mm角という十分な造形サイズを備えつつ、筐体をコンパクトにまとめ、導入しやすい価格と優れた機能性を両立。
初めての大型ペレット造形にも安心して導入できるモデルです。
ペレット方式の
メリット
大型造形をもっと効率的かつ効果的に行うにはどうすればいいのか──
その答えのひとつがペレット方式です。
ここでは、大型ペレット機が選ばれる理由を3つに絞って紹介します。
材料コストの削減
ペレット方式は、フィラメント方式に比べて材料コストを大幅に削減できます。
特に使用量が多くなる大型モデルの造形では、その効果がより顕著に現れます。
造形時間の短縮
ペレット方式は吐出量が多く、大径ノズルでのプリントに適しています。
一度に造形できる範囲が広がることで、FDM方式と比べて造形時間を大幅に短縮できます。
材料の種類
フィラメントとは異なり活用できる材料の種類が大幅に増加します。これにより、最終製品で使用する材料はもちろんや環境に配慮した再生材料なども使用することができます。
P800は、CreatBot社がこれまで多様なFDM方式3Dプリンタの開発・活用を通じて培ってきた技術を凝縮したモデルです。大型造形ならではの特長や課題を的確に捉え、ペレット材料を使った大型造形をより身近で気軽に行えるよう設計されています。 1.優れたマシン設計でスムーズに運用 P800ではテーブルをマシン筐体の底面に固定し、プリントヘッドがXYZ方向に移動して造形を奉仕方式を採用しています。 2.真空吸着テーブルで大型モデルを簡単取り外し 3Dプリンタは一層目の定着が重要ですが、接地面の多い大型造形では強力に接着されてしまうことから、テーブルからの取り外しが非常に難しくなる場合があります。 安定した造形に欠かせないチャンバヒータ P800では造形エリアを最大70℃まで加熱できるチャンバーを搭載しており、造形中の温度変化を抑制します。 造形中の反りを抑制するヒートベッド P800のビルドテーブルは最大120℃まで加熱可能で、造形中の定着性を高めるためPEIシートを標準採用しています。 安定した吐出を実現するプリントヘッド ノズルは最大400℃まで昇温可能で、3つのヒーターを段階的に配置した加熱構造を採用しています。 P800はXY軸にエンコーダ付きステッピングモータとリニアガイドを採用し、滑らかな動作を両立。ユーザビリティと機能性を両立
これにより、一層の定着に欠かせない水平度調整やギャップ調整が一度行えば大きくずれたりしないようになります。
また、プリントヘッドの高さを自由に変更できるため、ノズル交換などプリントヘッドのメンテナンス時の作業性も向上します。
P800は、造形テーブルとシートを真空ポンプによって吸着しており、造形中はテーブルに強力に張り付き、造形後は真空状態を解除するだけで簡単にテーブルとシートを離すことができます。
PEIシートは非常にやわらかい材質になっており、取り外しが容易になります。
数多くのペレット材料に対応できるわけ
これによりABSやPCといった収縮しやすい材料でも反りや割れを防ぎ、大型造形でも安定した造形を実現します。
ペレット方式ならではの多様な材料対応を支える、欠かせない機能です。
これにより造形中の温度差を最小限に抑え、反りや剥離を防止。さらに、用途や材料に応じて鋼板シートにも切り替えられ、より幅広い素材への対応が可能です。
これにより、材料を段階的に加熱しながら均一に溶融させ、吐出のムラを抑えた安定した押し出しが可能になります。
また、スクリュー部には耐摩耗性素材を採用しており、カーボンやガラス繊維といったフィラー入り樹脂やウッドチップ混合材など、多様な材料でも安定した造形を実現します。
優れた駆動部で高速造形に対応
さらに、堅牢な駆動部により、長時間の使用でも動きのズレやブレが起こりにくく、安定した造形品質を保ち続けます。
離れた場所からでも造形の様子を確認できたり、万が一のトラブルの際に機械の緊急停止などの操作も行うことができます。

マシン上部に稼働状況に応じて色がかわるシグナルタワーを設置しています。離れた場所からでも機械の状態が確認すうことができます。

造形中の臭気は高性能なフィルタを通して庫外に排出します。
そのため、作業環境をクリーンな状態に保つことができます。

CreatBot P800スペック表
機械仕様 | P800 |
---|---|
造形方式 | FGF方式(ペレット方式) |
最大プリントサイズ (XYZ) |
800×800×800mm |
ノズル数 | 1 |
ノズル最高温度 | 400℃ |
ノズル径 | 1.0/2.0/3.0mm |
テーブル最高温度 | 120℃ |
チャンバヒータ最高温度 | 70℃ |
最高プリントスピード | 300mm/s |
最大流量 | 2kg/h |
エンコーダ付き ステッピングモータ |
X/Y |
エアフィルター | ○ |
非常停止機能 | ○ |
ペレット粒形 | 1~5mm |
データ転送 | USB |
データ入力形式 | STL, OBJ, AMF, Gcode |
タッチスクリーン | 9.7インチ |
本体サイズ | 1450×1230×1680 mm |
本体重量 | 400kg |
使用電源 | 220-240V |
最大消費電力 | 9000W |
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