シンプルで安全に幅広く使える縦型射出成型機
簡単操作で気軽に運用
卓上縦型射出成形機 KH-1775Dシリーズは射出成形未経験の方でもすぐに活用できるように設計されています。
「ヒーターを昇温」「材料を投入」「スタートボタンを押す」だけのたった3工程で成形が完了します。
近年、消費者のニーズの多様化により急速に求められる少量多品種生産に対応し、製品開発期間の短縮を実現します。
高出力ヒータで様々な材料に対応
KH-1775Dは、最大1000W出力のヒータを採用しています。300℃まで昇温可能なためABSやPP、PCといった様々なエンプラ材料を活用可能です。さらに300℃まで15分以内という早さで昇温することができ、効率的に運用できます。
また、ヒータは円筒形状になっており、投入した材料を囲むようにして加熱することで材料をムラなく均一に溶融させます。
前面ドアで成形中の安全性を確保
KH-1775Dシリーズでは前面ドア付き仕様になっており、マシンの稼働中に昇温部に触れることはありません。
正面扉にはガラス窓が用意されているため、射出状況を一目で確認することができます。
また、325×560mmの大型間口を確保し、金型の設置などの作業をストレスなく行うことができます。
安定した成形を実現する充実の射出性能
エア駆動プランジャ式機構による材料吐出
KH-1775Dシリーズは、ホッパ内に使用するペレット材を投入し、ヒータ内で溶融します。その後、エア駆動の大径のプランジャによって樹脂を押し出すことで成形します。
最大0.6Mpa(射出圧1t)の低圧成形に対応しており、高圧を必要としないため、一般的な工場内にある圧縮空気を駆動源に繋げるだけで運用できます。
プランジャの押出時間を細かく調整可能
KH-1775Dでは、最小0.1秒単位でプランジャの押出速度をコントロールすることができます。
金型や使用する材料に合わせて細かく指定が可能なため、最適な成形条件で生産可能です。最適な押出時間を設定することで、ショートショットなどの発生を防ぎます。
省スペース性に優れた縦型射出成形機
インサート成形に適した縦型機
縦型の射出成型機は金型を重力方向で保持することから安定しやすく、インサート部品を固定しやすい特徴があります。これにより成形中の部品の移動やずれが起きにくくなります。そのため、つまみネジや端子付き電子部品などの金属パーツと樹脂を組み合わせた成形品などを作成することができます。
任意のクランプを設置可能
本体正面は大型の間口が用意されており金型の取り付け、取り外し時の作業性に優れております。
クランプやバイスなどを自由に取り付けできるため、使用する金型や運用方法に応じて自由な固定方法が選択できます。
低圧だからこそできる運用方法
3Dプリント型を活用可能
Moiron KH-1775Dは低圧成形を採用したことで、成形中に金型に大きな負荷をかけません。
金型の強度を考慮する必要がないため、近年活用が期待されている3Dプリント型を使用した成形が可能になります。
金型作成にかかるコストを抑えつつ、より簡単にトライ&エラーを繰り返すことで、製品開発サイクルの短縮が期待できます。
軟質材料にも対応可能
低圧成形は、溶融されたプラスチックが金型内に射出される際に発生する応力が少ないという特徴があります。
そのため、反りやヒケなどの不良が起こりにくく、エラストマなどの弾性のある材料に最適です。
Moiron KH1775Dシリーズ仕様
KH-1775D-20 | KH-1775D-40 | KH-1775D-60 | |
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最大加熱温度 | 300℃※ | ||
加熱精度 | ±3℃ | ||
プランジャ径 | φ25mm | φ35mm | φ45mm |
最大圧縮ストローク | 150mm | ||
加熱キャビティサイズ | φ25×110mm | φ35×110mm | φ45×110mm |
最大射出質量 | 20cc | 40cc | 60cc |
最大射出圧 | 1T | 2T | |
最大ヒーター電力 | 800W | 1000W | 1200W |
制御方法 | 空気圧 | ||
空気圧 | 0.6Mpa | ||
最大金型サイズ | 200×160×210mm | 200×200×210mm | 210×200×210mm |
本体サイズ | 560×270×1040mm | ||
本体重量 | 35kg | 55kg | 65kg |
電源 | 220V | ||
※推奨最大温度となります。最大450°まで昇温可能です。 ※外付けのコンプレッサは1馬力程度の小型のものをご用意ください。 |
カタログ