液体積層造形に特化

S300X


純シリコーンを活用する新たな3Dプリンタが登場

近年の3Dプリンティング技術の広がりの中で様々な造形方式が産まれ、それによって3Dプリントで使用できる材料も増えています。しかし、現状の造形方式では活用が難しい材料もあります。それが「シリコーン材料」で、市場に出回っているものの多くは強度や柔軟性を似せて作られたものや100%シリコーンではないものです。
「Lynxter S300X」は最新の3Dプリンティング技術である液体積層造形方式(LAM)によって「純シリコーン」を活用した造形を可能にします。
S300Xはシリコーン製品の試作・開発プロセスに革新をもたらす一台です。


シリコーン造形を可能にした独創的なプリントヘッド

液体造形用プリントヘッドを2種類搭載

S300Xは、プリントヘッドとして2液材料を混ぜて吐出するLIQ21と、1液材料を吐出するLIQ11の2基を搭載しています。2液混合で架橋反応により硬化する液体材料(シリコーン/ポリウレタン)と空気に触れることで硬化する1液硬化材料の両方を活用した3Dプリントが可能です。

液体材料を押し出す構造

カートリッジにセットされた液体材料をエアーによってプリントヘッドまで移動させます。移動した材料は容積計量スクリューポンプによって適量がノズルまで押し出される仕組みになっています。これにより、これまでになかった液体を活用した3Dプリントを実現しました。

形状の制限を取り払ったIDEX方式プリントヘッド

S300XはプリントヘッドにIDEX方式を採用したことでそれぞれのヘッドを独立して制御できます。
この仕組みによってモデル材となる2液用プリントヘッドとそれを支えるサポート材用の1液プリントヘッドの同時造形を可能にしました。
モデル材とサポート材を分けることができるからこそ、より複雑なシリコーンモデルの造形が可能になります。


液体材料をコントロールする優れた構造

エンドレスピストン原理を活用した材料の吐出

LIQ(液体材料)専用プリントヘッドの材料の吐出に使用されるポンプは、エンドレスピストン方式を採用しています。ロータ部がステータ内部で回転することで往復運動が行われ、ポンプ室に充填された液体を無脈動で連続して定量吐出することができます。
この優れたポンプによって2液材料を正確な配分で吐出します。
また、吐出だけでなく、ロータを逆回転させる吸い戻し(サックバック)機能により、ノズル先端の液だれを防止します。

2液材料を均一に混合するスタティックミキサ

優れたポンプによって吐出された材料を正確に混合させるのが、スタティックミキサ付きノズルです。
スタティックミキサは、駆動部のない静止型混合器であり、吐出された材料がミキサー内に送られると管の中に施されたエレメントと呼ばれる構造による分割・転換・反転の作用によって流体を効果的に混合します。この仕組みによって2液材料の均一な混合を実現しました。


IDEX×専用サポートで実現した複雑なモデルの作成

Lynxter S300Xの特徴であるIDEX方式によってモデル材とサポート材を同時に使用して造形できます。
サポート材を使用できることで、オーバーハング形状やブリッジなどの中空形状のある複雑な形状のシリコーンモデルを作成できます。
3Dプリンタでしか作成できない特別な形状のシリコーンモデルを生み出すことができます。

簡単に剥がせる専用サポート

シリコーン専用サポート材「SUP-001」は、シリコーンと結合しない性質を持つためモデル材と結合してしまうことがありません。水溶性のため、水につけることで細かい部分のサポート材も簡単に取り除くことができます。
さらに、洗浄時の作業性を向上させるため、「SUP-001」は目立ちやすいオレンジ色を採用しています。モデル材とサポート材の境目が視認しやすく、細部のサポートまで確実に取り除くことができます。


硬度別に用意された豊富なシリコーン材料

Lynxterが独自に開発したシリコーン材料には硬度別にショア硬度5/10/25/40/45の全5種類が用意されており、作成したいモデルに必要な硬度や用途に合わせて自由に選ぶことができます。また、シリコーン材料以外の開発も進められており、メーカーオリジナルのPUやエポキシ樹脂などの材料も近日公開予定です。

Lynxter S300X

機械仕様 S300X
造形方式 液体積層方式(LAM方式)
最大プリントサイズ
(XYZ)
300×250×200mm
ツールヘッド 造形ノズル+サポートノズル(デュアル)
ノズル径 0.2 ~ 1.0mm
位置決め分解能 X,Y:12.5μm Z:1.0μm
最大造形速度 X,Y:500mm/s , Z:40mm/s
搭載ヘッド LIQ 21&LIQ 11
庫内最高温度 40℃
テーブル温度 160℃
使用可能材料 シリコーン(5,10,25,40,50 ShA)
本体サイズ 991×720×985mm
本体重量 135kg
使用電源 100V AC 8A
データ転送 イーサネット
最大空気圧 1.0Mpa
スライスソフト Simplify3D

カタログ

液体積層造形に特化

Lynxter S300X

液体積層造形方式3Dプリンタ

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関連資料

Lynxter シリーズ

「Lynxter S300X」は、2液性の純シリコーン材料を使用できる液体積層(LAM)方式の3Dプリンタです。 独創的なプリントヘッドによって、活用が難しい液体を使用した造形を実現しています。


【こんな人におすすめ】
 ・シリコーン材料を使った造形がしたい
 ・柔軟性を持つ材料を活用してる方

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Lynxter シリーズ

2液性の純シリコーン材料を用いて造形を行う液体積層(LAM)方式の3Dプリンタ「Lynxter S300X」。ノズルには「スタティックミキサ」を採用しており、ミキサ内のエレメントによって確実に2液(主剤と硬化剤)を均一に混合させます。


【こんな人におすすめ】
 ・シリコーン材料を使った造形がしたい
 ・柔軟性を持つ材料を活用してる方

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Lynxter シリーズ

液体積層(LAM)方式の3Dプリンタ「Lynxter S300X」は、モデル材用とサポート材用の2つのプリントヘッドを有しており、それぞれ独立して動作することのできる“IDEX仕様”が採用されています。また、各ヘッドが自動で測定・キャリブレーションを行う機能を搭載しており、正確な位置コントロールが実現します。


【こんな人におすすめ】
 ・シリコーン材料を使った造形がしたい
 ・柔軟性を持つ材料を活用してる方

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NEWS 2024.09.03 [マルスゴ]2つの独立ヘッドを全自動キャリブレーション!最新3Dプリンタ「Lynxter S300X」のご紹介