スーパーエンプラ対応3Dプリンタ

PEEK-250


ユーザーに寄り添った設計を

スーパーエンプラの造形に対応したPEEKシリーズの発売から今日まで、多くのユーザ様からいただいたフィードバックをもとにPEEK-250は開発されました。
そんな中でも、特に力をいれて研究・開発されたのが「安心面」です。スーパーエンプラの造形中、庫内は最大200℃という超高温になることから、多くのユーザー様が気にされるポイントです。
そこでPEEK-250は、PEEKシリーズの優れた特徴を引き継ぎながらも、本体設計から見直しが行われ、すべてのユーザーにより安心して運用していただけるように様々な改良が施されました。

外部に熱を逃がさない筐体設計

PEEK-250から大きく改良が施された最大の特徴が筐体の設計です。使用する材質には航空機などにも使用される高品質な金属筐体や断熱材を使用。
また、高温を必要としないプリントヘッドの上部や駆動軸などには直接庫内の熱が伝わらないように断熱カバーを取り付けるなど様々な装備が搭載されました。
これにより庫内内部の熱をより確実に逃がさず、運用時の安心性と安定性の両方の確保を実現しました。

安心性を高める装備の数々

PEEK-250では、より安心して造形していただけるように、役立つ便利な機能が多数搭載されています。
造形中の様子を離れた場所から監視できるカメラや、正面扉にはロック機構も搭載し、簡単に扉が開かないように設計。
これらの装備によって離れた場所や人の出入りの多い場所に設置しても安心して造形できます。


スーパーエンプラ造形のための設備にも抜かりなし

PEEKシリーズの特徴であるスーパーエンプラ造形のための高温装備もアップグレードして搭載しています。
480℃の高温での加熱を実現するプリントヘッド、最大200℃の高温造形に対応したヒートテーブル、庫内全体を均一に加熱するチャンバヒータといった、PEEKやPEIなどのスーパーエンプラの造形には欠かせない高温環境も一切の妥協はありません。


最適な温度コントロール

高温が必要だからといって、温度を上げるだけでは造形することはできません。造形を行うには、様々な条件をクリアする必要があります。
そのため、スーパーエンプラに対応する高温はもちろんのこと、高温での加熱を嫌う箇所には、適切に断熱・冷却することができる機構や装備が搭載されていることが非常に重要となります。


高温での造形中も安心の本体設計

庫内の熱を逃がさないマシン筐体

PEEK-250を構成するマシン筐体は3層構造を採用しています。チャンバ内部には熱を反射するステンレス素材、外装との間には航空機にも使用される断熱材であるケイ酸アルミニウムニードルフェルト製の断熱材を採用しています。
これにより、庫内の熱がマシンの外部に漏れづらくなるため、筐体の温度は180℃の高温造形の途中でも、全面40度以下という断熱性を実現しました。
作業者はもちろん、周囲に人が多くいる環境がであっても気にすることなく安心して運用することができます。

作業者も安心の材料交換

大型モデルを造形する際に、必ず発生してしまうのが材料切れです。この際、新しいフィラメントをプリントヘッドに通す必要があるため、庫内に手を入れて作業する必要があります。しかし、スーパーエンプラを造形中は、ノズルは400℃、テーブル温度や庫内温度も100℃~200℃という高温になっているため、気軽に交換することができません。
「PEEK-250」はプリントヘッドの上部の半分が庫内とは隔離された別の空間内に収まっています。
隔離に使用される蛇腹のカーテンはテフロン製のため断熱性が高く、庫内温度180℃の造形時でも作業スペースは50℃以下に抑えられるため、材料交換が簡単です。

フロント扉にハンドルロック機構を採用

スーパーエンプラの造形中、プリントノズルやテーブル、庫内は高温になりますが、機械が稼働中であることに気づかず、誤って扉を開けてしまうと火傷や怪我などに繋がってしまう恐れがあります。
しかし、ハンドルロックによって作業者は扉を開閉する際に意図的に行動を起こす必要があるため、無意識に扉を開けてしまうといった事故を防ぎ、作業者や周囲の人の安全を確保できます。

庫内カメラで造形状況を常に確認

庫内が高温になるスーパーエンプラの造形中は扉を開けることができず、造形状況が確認しにくいことがあります。
PEEK-250では新たに搭載された庫内カメラによって。専用アプリを通じてリアルタイムで造形を確認することができます。
これにより、安心して造形を行うことができます。
また、スマートフォンからの遠隔操作にも対応しており、非常時には遠隔で緊急停止を行うことができます。

インターロックでさらに安心して運用

オプションとしてインターロック機能を用意しています。
造形中に誤って扉を開けてしまった場合、ただちにインターロックが作動し、機械を自動的に停止させます。
これにより作業者や周囲の人が危険な状態にさらされることを防ぎます。


高温環境でスーパーエンプラを安定造形

01優れた保温性で急激な温度変化を抑制

01

一度高温まで熱せられたチャンバは、ステンレス製の内装や断熱材などによって高い保温効果を実現しています。優れた本体の断熱構造により最適な高温環境を保持し、昼夜の寒暖差や空調などの影響を受けることなく、安定した造形を行うことが可能です。
また、造形終了後は庫内の温度降下をゆるやかにし、急激な温度変化による造形物の反りや変形、クラックの発生を抑制します。

02最大480℃の高温に対応したプリントヘッド

02

最大480℃まで昇温可能な高温ノズルを採用しています。
また、ノズルには耐摩耗性に優れたマルテンサイト系ステンレス鋼製の耐摩耗ノズルを標準で採用しています。これにより、ノズル内部を摩耗させてしまう恐れのあるカーボンやグラスファイバといったフィラーの配合されたフィラメントも活用できます。
これにより、スーパーエンプラはもちろん、様々な材料の造形が可能です。

03モデルの反りを抑制する高温テーブル

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最大2500Wの高出力ヒータで、最大200℃まで昇温可能なテーブルを備えています。
テーブルと吐出された樹脂との温度差を減らすことでモデルの反りを抑制します。
さらに、テーブル表面にはPEIコーティングが施されており、高温環境でもモデルと強力に接着します。

04最大200℃まで庫内を均一昇温できるチャンバヒータ

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高出力のヒータとステンレス内装による魔法瓶構造の相乗効果によって庫内温度を最大200℃まで昇温することができます。
さらに、庫内にはスポイラー装置を取り付けることでキャビティ内の熱風が 360° 循環します。庫内全体を均一に加熱することで造形中に起こるモデルの反りを効率的に防ぐことができます。


高温環境の実現には欠かせない冷却機構

筐体の冷却機構

PEEK-250のマシン筐体には本体外装部を効率的に冷却するためのファンが2基取り付けられています。
これにより、庫内の温度が高温になっても外装の温度はあがらないため、作業者はもちろん、周囲に人がいる環境でも安心して運用を実現します。
この機構を採用によって、安心・安全な高温環境をを実現することができます。

  • スーパーエンプラも高品質な3Dプリンタ CreatBot PEEK-300水冷式の仕組み図
  • スーパーエンプラも高品質な3Dプリンタ CreatBot PEEK-300水冷用タンク

安定した送り出しに必要不可欠な水冷ユニット

エクストルーダーの冷却は水冷方式を採用し、最高温度が480℃に達する加熱部からの熱伝達を遮断します。エクストルーダーの温度上昇に起因するフィラメントの軟化を防ぎ適切な材料の送り出しを行うことが可能です。
水冷タンクやポンプ、ヒートシンクは高温に晒されるチャンバ内ではなく庫外に設置されており、ファンで取り入れた外気によってさらに冷却されます。長時間にわたって安定した冷却効果を発揮します。


役立つ便利な機能も充実

CreatBot PEEK-250は、その他にも3Dプリントにおいて基本となる機能も豊富に搭載しています。

・停電復旧機能 (電源オフ時のデータ保存)
・フィラメント検出 (フィラメントが無くなると造形を一時停止・再開)
・フィラメントドライヤ (0~70℃)
・非常停止スイッチ
・庫内カメラ

スーパーエンプラも高品質な3Dプリンタ CreatBot PEEK-300_本体の断熱構造

CreatBot PEEK-250

機械仕様 PEEK-250
造形方式 FDM方式(熱融解積層方式)
最大プリントサイズ
(XYZ)
250×250×300mm
ノズル数 1

ノズル最高温度 480℃
ノズル径 0.4mm(オプション:0.3mm~1.0mm)
XY位置決め精度 0.0127mm
Z位置決め精度 0.00125mm
最小積層ピッチ 0.04mm
テーブル最高温度 200℃
チャンバヒータ最高温度 200℃
フィラメント乾燥温度 0~70℃
推奨プリントスピード 55mm/s
最高プリントスピード 200mm/s
オートレベリング
エアフィルター
非常停止機能
フィラメント径 1.75mm
データ転送 USB
データ入力形式 STL, OBJ, AMF, Gcode
タッチスクリーン 7インチ
本体サイズ 630×555×815mm
本体重量 120kg
使用電源 200V 20A
最大消費電力 2500W

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